-エリウ=ライトアンピリフィ-
エリウはぼんやりと火星の赤茶けた大地を眺めていた。 夫が亡くなって以来、火星第22番都市、チェンバレンから出るのは初めてのことだ。 もう、二年が経つ。 最初の一年は、半狂乱になって周囲の人間に迷惑をかけ、一時期は精神病院の世話になったりもした。 が、その痛みもすこしずつ和らぎ、母の勧めで旅行に出た。 ほとんどあてのない旅だったが、穏やかな気持ちになれた事は小さいながらも前進していると思う。 (泣いていたって・・・) 言葉に直せば、そう言う感慨を持てるようにまでなった。 しばらくは特に興味もなかったが、M.S.B.Sに興じてみるのもいい。 SHBVDに所属していた母。その母親から物心着く前から教えられていた戦いの心得。まるで意味のないものだと思っていたし、それは今でも思っているが多少なりと気がまぎらわせるのであればそれはそれでいいのかもしれない。 そんな事をぼんやりと考えていた刹那。幹線道路の真ん中に立つ一人の影。 「・・・!?」 エリウはボーっとしていて、まるでその人影に気がつかなかった事に眉をしかめながら、クルーザーのブレーキを力任せに踏み込んだ。 ・・・「彼」は、そんなエリウの事情など気にもかけず、銃剣をゆっくりと持ち上げ、ピタリと狙いをエリウに定めた。 (こいつ・・・・・・本気なの!?) 直感的にそう感じたエリウは、クルーザーを飛び出すと同時に「フラット・ランチャー」と全身を覆う装甲をリバース・コンバートしていた。 「彼」は、満足そうに口元をゆがめた。 |
◇ 問題 ◇ 連想クイズです。次の事柄から連想されるキャラクターの名前を 下記アドレスの○の部分に打ち込んでください。 ・戦争が題材のゲームの主人公 ・戦車、飛行機、ヘリ、ロケットに加え二足歩行戦車まで操縦 ・眼鏡っ娘 ・「平気です 大丈夫です」 http://www116.sakura.ne.jp/~jr/eventvrce1g○○○.html |