-パイル=メル=メーラ-



 パイルは夢を見ていた。いつもの夢。マーズ・セントラル・ホールを埋め尽くし30万の大観衆。その全ての視線が、パイルら「トーラー・ファウンテン」一座に注がれている。
 パイルがERLを飛ばす。それを相方のクロッパが展開したリフレクターで受け止める。
 今の時代、ERLを使いこなせるバル・シリーズのVRは稀だ。そんな希有な連中を集め、興行を興す。そのアイディアを出したのは一座のリーダー、バ・ティグラのゼンテン。
 アイディアはあたり、六人のバル・シリーズが揃い、業績は鰻登り。一時は事務所まで持つに至ったが・・・。
 何時からか、少しずつ業績は低迷。今では赤字でまともに興行することさえ出来ない始末。
 「新しい出し物が必要なんやろ!」バ・チスタのペントが言った。
 その一言がきっかけとなって、一座は一時解散。各々が自分を見つめ直す旅に出た。

 パイルは、ATクルーザーに揺られ、目を覚ました。
 (ダーメ、ダメダメ。まーたこんな夢、見てるようじゃネ・・・)
 身を起こし、嘆息する。もう一度日を昇らせるための旅なのに、心は過去の栄光に捕らわれているらしい。
 (もっと、もっと派手にしないと今時は受けないのかしらん・・・)
 そうは思っても、一座を立て直すほどの新ネタなど、そうそう思いつくはずもなく。
 
 と、その瞬間、彼女は「明確」に嫌な気配を感じ取り、瞬間的にクルーザーを飛び降りていた。

 鈍い音がして、ひしゃげ、道からそれるクルーザー。
 
 「・・・・・・なんだって、言うのん・・・?」
 
 とっさに飛び出したため、あちこちすりむいていたが気にしていられない。
 
 ・・・「彼」は、そのパイルの身のこなしを見て舌なめずりをした。
 いい獲物だ。そういう事だろうか?

 「なによ、アンタ!」

 周囲は岩と砂ばかりで、視界に入る物と言えば地平線まで延々と続く幹線道路のみ。そんな無人の荒野で、一体なんだと言うのか?

 が、そんなパイルの疑問も、「彼」にとってはどうでも良いこと。
 「彼」は自分の欲求を満たすことだけが目的なのだから・・・。





◇ 問題 ◇

次の問題の答えをローマ字で
http://www116.sakura.ne.jp/~jr/eventvrcblg○○○○.html
の丸の部分に入れてください。


「コナミワイワイワールドに出場した自機キャラクターは、
コナミマン、コナミレディ、フウマ、シモン、ゴエモン、コング、マイキーと
もう一人は誰?」





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